第27回日本バイオメカニクス学会大会

学会長挨拶

日本バイオメカニクス学会第27回大会の開催に寄せて

会長 桜井伸二 (中京大学)

 第27回学会大会が、順天堂大学・さくらキャンパスにおいて、2021年11月6~7日に開催されます。「スポーツ現場でのバイオメカニクスの活用 」がメインテーマです。引き受けていただいた吉村雅文大会顧問、内藤久士組織委員長、柳谷登志雄実行委員長、宮本直和事務局長をはじめとするスタッフの皆さんに、日本バイオメカニクス学会を代表して、あつく御礼申し上げます。

順天堂大学は、1838年(天保9年)に開塾された「西洋医学塾」を起源とするそうです。世界の大学ランキングなどでも上位にランクされています。バイオメカニクス分野はもちろんのこと、スポーツ科学・健康科学の分野で我が国の学術を長くリードしてきた大学の一つです。この順天堂大学での本学会大会の開催が初めてというのが意外に感じられるほどです。

 ここ数年で、日本バイオメカニクス学会の機構や運営に大きな改革が行われました。役員選出のルールの改変、それに伴う役員の刷新と若返り、学会誌「バイオメカニクス研究」の編集方針・編集委員・発行方法の見直し、「彗ひろば」という新しい形式による研究会の創設などです。その中で、隔年開催であった学会大会の毎年開催への変更も行われ、この第27回大会は、毎年開催となって初めての大会です。それに伴い、開催期間はこれまでの3日間から週末の2日間となります。 

 本学会が一つの領域を担っている日本体育・スポーツ・健康学会(日本体育学会)でも、その学会大会の開催方法が、今年度の第71回大会から大幅に変更されます。専門領域を横断する実践的な研究活動の推進を図るために、「スポーツ文化」「学校保健体育」「競技スポーツ」「生涯スポーツ」「健康福祉」の5つの研究部会が設置され、「テーマ別シンポジウム」と「テーマ別研究発表」をプログラムの中心にすることになりました。バイオメカニクス分野の研究発表における私たち日本バイオメカニクス学会大会の役割は、これまで以上に重要なものとなるでしょう。

 先述したように、今回の第27回大会のメインテーマは「スポーツ現場でのバイオメカニクスの活用 」です。1957年の日本体育学会大会において「キネシオロジー研究会」という小グループからスタートし、またスポーツ科学・体育学分野をバックグラウンドにする研究者が多い本学会にあっては、古くて新しい、いわば永遠の課題ともいえるべきものかもしれません。 

 昨年の福岡大学での第26回大会は、Covid-19の影響でオンライン開催となりました。今後の状況によっては、この第27回大会も難しい判断が迫られるかもしれません。しかし、形式がどうであれ、学術を止めるわけにはいきません。いろいろな制約がある中でも研究を進め、形式はどのようなものであれその成果を発表し、そして情報や意見の交換を広く行っていきたいものです。

 順天堂大学スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科は、ちょうど大きな改組・拡充が行われたところです。この学会大会も真新しい施設での開催が予定されています。ぜひ多くの会員が集い、第27回大会をより大きな実りのあるものにしましょう。

組織委員長挨拶

組織委員長 内藤久士 (順天堂大学) 

 この度は、2021年11月6日(土)・7日(日)の会期で第27回日本バイオメカニクス学会大会を、「スポーツ現場でのバイオメカニクスの活用 」をテーマに順天堂大学さくらキャンパスにて開催させていただく栄誉を賜りましたこと、学会員の皆様に心から感謝申し上げます。

 順天堂大学は1838年に佐藤泰然により江戸薬研堀にて開かれた医学塾を源に、現在では医学部、スポーツ健康科学部など6学部3研究科からなる健康総合大学・大学院大学です。今回、日本バイオメカニクス学会大会を開催する本学さくらキャンパスでは、医学部とスポーツ健康科学部の基礎教育およびスポーツ健康科学部の専門教育、そして大学院スポーツ健康科学研究科の教育・研究が行われております。本年は、スポーツ健康科学部の前身である体育学部を設置してから70年、また、日本の私立大学として初めて大学院体育学研究科を設置してから50年と本学にとっては節目の年となります。

 さらに、COVID-19により1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが本学会大会前に開催される予定でもあります。この東京オリンピック・パラリンピックでは世界中のトップアスリートが日本に集結し、素晴らしい運動技術とパフォーマンスを発揮し、世界中の人々に大きな感動を与えてくれるものと信じております。学会員の皆様には、それらを支え、アスリートの競技力向上に関する要因や技術の解明をはじめ、運動やスポーツをバイオメカニクスの側面から明らかにする多くの研究発表を行っていただくことに期待を寄せております。

 昨年は、新型コロナウィルス感染対策により多くの学術集会がオンラインによる開催を余儀なくされました。オンラインによる学会大会は、世界中のどこからでも参加でき、多忙な先生方の時間を有効に使うことができることや、学生会員の皆さんの経済的負担を軽減することができるというメリットに新たな可能性を感じましたが、発表会場を離れた後のより深いディスカッションをはじめ、会員間のコミュニケーションの機会が激減しているという声を多くの先生方から伺っており、学会大会の価値と在り方をあらためて考える必要性も感じました。したがいまして、第27回日本バイオメカニクス学会大会におきましては、会員の皆様の感染予防対策を十分に行うことで、対面による大会の開催を目指すことと致しました。

 折しも、本学さくらキャンパスでは、大教室をはじめとする多くの教室やセミナールーム、ラーニング・コモンズ、そしてカフェテリアなどを備えた新教育棟が本年4月に完成致しました。本学会大会は、この新校舎を中心に各種発表や懇親会などを開催し、皆様が有意義な時間を過ごせますようにプログラムを展開する予定でおります。たくさんの方々のご参加と発表を心よりお待ち申し上げます。